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WordPressのデータ構造・テーブル構造

WordPressのデータ構造・テーブル構造

WordPressのデータ構造は非常にシンプルです。

主に投稿(post)、ターム(term)、コメント(comment)、ユーザ(user)の4つで構成されています。

投稿タイプとタクソノミー

投稿には、デフォルトで用意されている「投稿」「固定ページ」および、カスタマイズによって追加されるカスタム投稿があります。

これら投稿の種類を「投稿タイプ」と呼びます。

※用語が重複しているのでややこしいですが、以下単に「投稿」という場合には、固定ページやカスタム投稿を含めた投稿データを指します。

投稿タイプは、register_post_type() 関数によって追加することができます(initアクションにフックして実行する必要があります)が、
Custom Post Type UIなどのプラグインを利用する方法が簡便です。

タームは、投稿に紐付き、投稿をグルーピングするためのマスタデータです。

タームには、デフォルトで用意されている「カテゴリー」「タグ」の他、カスタマイズによって自由に追加できます。

これらタームの種類のことを、「タクソノミー」と呼びます。

WordPress以外では馴染みのない用語のため直感的にわかりにくいですが、個々のカテゴリーやタグが「タームであり、「カテゴリー」「タグ」といった分類の種別が「タクソノミー」です。

「カテゴリー」というタクソノミーの中に「お知らせ」や「コラム」といったタームがある。
「都道府県」というタクソノミーの中に「東京都」や「大阪府」というタームがある。
といった表現ができます。

タクソノミーも、同様にregister_taxonomy() によって追加できる他、Custom Post Type UIなどのプラグインによっても追加できます。

また、投稿、タームともに、階層構造(親子関係)を持つことができます。

デフォルトの投稿は階層構造を持たず、固定ページは階層構造を持っています。カスタム投稿については、投稿タイプのプロパティ(hierarchical)によります。

WordPressのテーブル構造

投稿データは、wp_posts テーブルに保存されます(テーブル接頭辞がデフォルトのwp_の場合。以下同じ)。

このテーブルは、登録IDやタイトルや本文、スラッグのほか、投稿タイプ(post_type)や親投稿(post_parent)を持っています。また、投稿者(author)に、ユーザテーブルのキーを持っています。

投稿のカスタムフィールドや、いくつかの付随情報は、wp_postmetaテーブルに保存されます。

これは、投稿のIDと、キー(meta_key)と値(meta_value)をレコードにもつテーブルです。つまり1投稿の1フィールドが1レコードになります。

自由にカスタムフィールドを追加できるというWordPressの特性上、どうしてもこうなるのでしょうが、結果としてカスタムフィールドを使った検索はインデックスが利かず、また全てのカスタムフィールド値はbigtext型となるため、検索が低速になりがちです。

タームは、wp_terms テーブルに保存されます。

ID、スラッグ、名称からなるシンプルなマスタデータです。

タームがどのタクソノミーに属するかは、wp_term_taxonomy という別のテーブルに保存されます。このテーブルは、タームのIDとタクソノミー名の文字列を持っています。

つまりデータ構造上は、ひとつのタームが複数のタクソノミーに属することができるわけですが、管理画面からそのようなデータを作る術はなく、なぜこのようになっているのかは謎です(wp_termsに持たせればよいのに・・・)。

投稿とタームの紐づけは、wp_term_relationship テーブルに保存されています。投稿のIDとタームのIDをレコードにもつ典型的なリレーションテーブルですが、タームのIDは wp_terms の主キーではなく、wp_term_taxonomy の主キーであることに注意してください(手でテーブルを操作しない限り、両者の不一致は見たことがありませんが)。

ちなみに投稿のwp_postmetaにあたる拡張テーブルは、今のところタームにはありません。
タームにカスタムフィールドを追加するいくつかのプラグインは、wp_postmetaを流用しています。

タームのカスタムフィールドをデフォルトでフォローしようという動きもあるので、今後はwp_termmetaができるかもしれません。また、そのようなテーブルを作ってしまうプラグインも中にはあります。

コメントデータは wp_comments と wp_commentmeta 、ユーザデータは wp_users と wp_usermeta にそれぞれ保存されています。

その他、wp_options というテーブルもあります。

いわゆるシステム定数にあたる設定(config)データを保持するためのテーブルで、キーと値のセットをレコードに持っています。

WordPressがデフォルトで作成するデータのほか、プラグインが設定データを保存するテーブルとしても使用されます。

原則的には、WordPressにこれ以外のテーブルを作ることは、推奨されません。

多くのプラグインは、データの保存先として、これらのテーブルのいずれかを流用しています。例えば、Advanced Custom Fieldsプラグインのカスタムフィールドの設定データは、wp_posts テーブルに保存されています。

しかし、パフォーマンスやセキュリティの観点から、敢えて独自のテーブルを作るべきケースもあるでしょう。

例えば、メールフォームから送信された情報をデータベースに保存する場合、wp_posts テーブルを利用する方法も考えられます。

しかし、wp_postsのデータは様々な投稿関連のクラスから参照されるため、セキュリティの観点から必ずしも適切とはいえません。

このような場合には、専用のテーブルを作成して、データを保存する方が、より安全性が高いといえるでしょう。

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